オールカラー 写真でわかる移乗・移動ケア (日本語) 大型本 – 2018/4/12
福祉, 社会福祉関連書籍, 田中義行
によって 田中義行
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ファイルサイズ : 23.25 MB
監修者自ら実技指導! 監修者は、利用者の身体の構造や生理にかなった介護、ま た介助者が腰を痛めない技術を全国の研修会、講演会で伝 えています。本書でも、わかりやすく実技を指導して頂き ました。 移乗・移動の方法がひと目でわかる! 移乗、移動がラクになる正しい起居動作。安全で快適な杖で の歩行・車椅子移動。使い方がよくわかるリフトや介助用具。 残された機能を活かし引き出す方法を数多く紹介しました。特 にリフトの使用については、介助者が腰痛の原因となる不良姿 勢にならないように、細かなポイントと適切な姿勢を解説しま した。 カラーだからわかりやすい! 利用者と介護者の実技ポイントは、一つの動作をとっても数多くあ ります。NG例なども含め数多くの写真を掲載しました。瞬時に理 解できるように色分けした、理解を助ける紙面です。 【主なもくじ】 Part1 移乗・移動がラクになる!起居動作の介助テクニック [高齢者の身体特性] 瞬発力、バランス能力が低下。移乗&移動がしにくくなる [障害別の身体特性] 障害特性を理解して介助。二次的障害を防ぐ [移乗・移動をはじめる前に] 手のひらで関節を支えて移乗&移動をサポート 前かがみの姿勢を避けて介助による腰痛を防ぐ 起居動作の部分介助 移乗・移動前の寝返り、起き上がりをていねいに 寝返り能力のチェック 5つのポイントをよく見てできない動きをチェック 寝返りの部分介助 肩やひざの動きなどを部分的にサポートする 起き上がり能力のチェック 自分で重心を移して起き上がれるかをチェック 起き上がりの部分介助 腕を支えに重心を移動。上体を起こす手伝いを 立ち上がり能力のチェック バランス能力が低くても重心を移せれば、立ち上がれる 立ち上がりの部分介助 まっすぐ立つ能力をできるだけ長く保つ 起居動作の全介助 関節をゆっくり動かし、不快感や痛みを与えない 全介助の人へのポジショニング〈仰臥位〉 ベッドでの姿勢を正して身体機能の悪化を防ぐ 全介助の人へのポジショニング〈側臥位〉 同じ姿勢が続かないよう側臥位にしてポジショニングを 寝返りの全介助 立ち直り反応を利用すれば全介助でも力はいらない 起き上がりの全介助 90度側臥位にしてから腰を軸に体を起こす 起き上がりの全介助〈ギャッチアップ〉 ギャッチアップ機能を使って、体を起こす 臥位での移動の全介助〈上方移動〉 移乗の前に、適切な位置に上方移動する 座位での移動の全介助〈座り直し〉 ベッドに浅く腰かけて移乗しやすい姿勢をつくる 家庭での起居動作介助 介護を無理なく続けるために腰痛予防策を身につける Part2 立つ力を長く保つ!移乗の部分介助テクニック [移乗の部分介助] 動作を細かく説明してサポート役に徹する 車椅子の使用法 車椅子を正しく使って移乗をスムーズに ベッド→車椅子 移乗時にまっすぐ立ち、姿勢が崩れるのを防ぐ ベッド→車椅子〈片麻痺の場合〉 片麻痺がある人は麻痺側まわりも覚える 車椅子→ベッド 車椅子への移乗と同じくまっすぐ立ってもらう 車椅子→ベッド〈片麻痺の場合〉 ベッドに移乗するときは非麻痺側まわりで 車椅子→ダイニングチェア 食事や休憩のためにひとりがけの椅子に移乗 ダイニングチェア→車椅子 車椅子を90度につけて椅子から移乗する 車椅子→ソファ 在宅での介護時にはソファへの移乗介助も役立つ ソファ→車椅子 ひじかけを支えに中腰で移乗する 車椅子→トイレ L字型の手すりをつかんで立ち、便座に座る トイレ→車椅子 立ってズボンを上げてから向きを変えて、車椅子へ ● スキルアップ ● 立ち上がりが困難なら、中腰で介助 入浴前の準備 シャワーチェアに座る前に脱衣所で脱衣介助を シャワーチェア→浴槽 腰を支えて介助し、浴室での転倒を防ぐ 浴槽→シャワーチェア 腰乗せ台を使うと浴槽から出やすい 車椅子→自動車 助手席の背につかまって後部座席に移乗する 自動車→車椅子 助手席の背と車椅子を支えに、車椅子に移る 家庭での移乗〈部分介助〉 車椅子への移乗時に足が巻き込まれないよう注意 Part3 腰痛も拘縮も防げる!移乗の全介助テクニック [移乗の全介助] 抱え上げての移乗はNG。重心移動で体をすべらせる ベッド→車椅子 移乗法は3パターン。体の状態に合わせて選ぶ 車椅子→ベッド ベッドの高さを下げて車椅子からすべらせる 車椅子→ダイニング 椅子には移乗せず車椅子のまま食事する ベッド→ポータブルトイレ ポータブルトイレをベッドわきにつけて移乗 ポータブルトイレでの介助 体を左右に傾けてズボンと下着を下ろす 車椅子→シャワーキャリー ズボンの脱衣をかねてシャワーキャリーに移乗 シャワーキャリー→浴槽 シャワーキャリーから浴槽の縁におしりをスライド シャワーキャリー→車椅子 入浴後も、前傾姿勢で着衣して車椅子に戻る 家庭での移乗〈全介助〉 時間に追われていても体を動かすときは、ゆっくりと Part4 残存能力をいかす!移動の介助テクニック [移動の部分介助] 過剰な介助は禁物。杖を正しく使ってもらう T字杖の使いかた 杖の長さを調整し、障害のない側で握る T字杖での歩行 二点歩行か、二点一点歩行か。歩行パターンをよく見て介助 ● スキルアップ ● 方向転換がうまくできているかチェック 四点杖での歩行 体が不安定な人は四点杖を支えに歩く 歩行器での歩行 片側に倒れやすい人は歩行器でゆっくり歩く 段差での歩行介助 段差を越えるときも、まず杖を前に出す 階段昇降の介助〈手すりを使用〉 障害のない側の手で手すりの前方をつかむ 階段昇降の介助〈杖を使用〉 歩行機能が高い人は階段で杖を使うことも 外出時の歩行介助 段差や不整地に注意して杖歩行をサポートする 移動の全介助 車椅子を動かす前に正しいシーティングを 車椅子での移動 体感速度を考えて操作。方向転換もていねいに せまい場所での車椅子移動 洗面所やキッチンでは小まわりで向きを変える 段差での車椅子移動 段差ではレバーを踏み、短時間だけキャスターを上げる 外出先での車椅子移動 安全な道を選んで歩く。基本操作を徹底して 家庭での移動介助 杖の使いかた、車椅子の操作法をチェックして Part5 初心者でも安心 リフト&介助用具での移乗・移動法 福祉用具の活用 リフトやシートを正しく使って介助者の体を守る リフトの構造 リフトを正しく使って互いに安全・快適な移乗を 【リフト】ベッドでの吊り具装着 体位変換をしながらスリングシートをつける 【リフト】ベッド→車椅子 リフト本体を上昇させ、車椅子の上で下降させる 環境と障害特性によって着座の方法を変える 【リフト】車椅子での吊り具はずし 足側→頭側の順にスリングシートをはずす 【リフト】車椅子での吊り具装着 ベッドに戻る前に車椅子でスリングを装着 【リフト】車椅子→ベッド ベッドに戻るときにも、足を支えてリフトを下ろす 【リフト】ベッドでの吊り具はずし 装着時と同じ要領で、寝返りしながらはずす 【床走行式リフト】ベッド→車椅子 床走行式リフトをベッドにつけて移乗する 【床走行式リフト】車椅子→ベッド ベッドへの移乗時にはおしりを擦らないよう注意 【床走行式リフト】ベッド→シャワーキャリー 脱衣をすませてからシャワーキャリーに移乗 【立位補助器】立位リハビリ 筋力が低下した人でも、立つ力を長く保てる 【立位補助器】ベッド→ポータブルトイレ 立位を保てると排泄介助もしやすい 【スライディングシート】ベッドでの上方移動 シートを敷き込むだけで抵抗なく上方に動かせる 【スライディングシート】ベッドでの側方移動 シートで側方移動すれば介助者の負担も減らせる 【スライディングシート】ベッド→車椅子 シートですべらせて車椅子に移乗する 【スライディンググローブ】圧抜き ギャッチアップ後に背中側の圧を抜く 【スライディンググローブ】ベッドでの側方移動 足、おしり、頭の3段階で圧をかけずに動かす 家庭での福祉用具の活用 家族が移乗させるときはなるべく福祉用具を使う 【監修者紹介】 田中義行(タナカ・ヨシユキ) 理学療法士。株式会社大起エンゼルヘルプ所属。上川病院勤務、江戸川医療専門学校 (現東京リハビリテーション専門学校)講師、介護老人保健施設 港南あおぞら勤務を経 て、現職に至る。認知症患者の身体拘束廃止活動を原点とし、現在は、障害者の身体構 造・生理にかなったわかりやすい介護技術、拘縮を防ぐ介護技術を全国の研修会、講演 会で伝えている。 著書・監修書に『写真で学ぶ 拘縮予防・改善のための介護』(中央法規出版)、『現場 で使えるケアマネのリハビリ知識便利帖』(翔泳社)、『オールカラー 介護に役立つ! 写真でわかる拘縮ケア』(ナツメ社)などがある。
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